えそじま

ローラのえそじまのレビュー・感想・評価

ローラ(1961年製作の映画)
4.8
ベートーヴェン交響曲第7番第2楽章で綴る初恋の終わりと愛の旅立ち。誰かの夢の実現によって誰かの夢が儚く散るという恋愛群像の叙情を完璧な交差で手掛けたジャック・ドゥミの長編処女作。特にこれといってどのキャラクターに感情移入していたわけでもないが、祭りでの水兵と少女のスローモーションでこの上ない多幸感に包まれた。これもまたモノクロの画面がカラーよりも鮮やかに輝いて見える奇跡の一本。
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