ウクレレまさあき

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジローのウクレレまさあきのレビュー・感想・評価

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莚(むしろ)の綾の様に真っ直ぐ生きなさい。

これも見放題終了間際の滑り込み鑑賞。
改めて、戦後の沖縄が過酷だったことを知る。唯一の地上戦で島民の1/4を亡くす。終戦後アメリカ占領され27年間、敗戦国として様々な不条理を押しつけられる。返還後も本土に基地を押し付けられ続けている。今も。
アメリカが日本政府に肩代わりしただけ。なのか。

そんな閉塞感の中で、ブレずに正論を主張し、島民の団結を訴え、戦った男の話。
アメリカの民主主義は白人のためだけのもの。都合の悪い人物、団体は全て共産主義として弾圧する。たとえポツダム宣言を訴えたとしても。

アメリカに水道止められて、市役所に納税する人の行列が出来たって、なんて人たちだ。税金とはこうあるべき。頭が下がる。

先見性とカリスマ性、この人の精神が、その後の沖縄の闘争に引き継がれている。
憲法を変えたら、戦争が起こるよ。

今はともすると経済性しか語られないが、そのためにどれだけの犠牲を払ってきたのだろう。