TOMJFK

ローラーボールのTOMJFKのレビュー・感想・評価

ローラーボール(1975年製作の映画)
4.6
35年ぶりに観たが傑作!!

1975年当時、小6の私は毎週土曜日放映
土居まさる実況、ゲスト児島みゆきの
「日米対抗ローラーゲーム」を毎回、楽しく見ていた。
東京ボンバーズの男子:河野ビンゴ、女子:陽子キャプテンたちの活躍、
カッコ良かった!

そんなことで本作も当時、映画館で観たが、強く印象に残ったのは、
バッハ「トッカータとフーガ」のテーマ曲と殺人ゲームの異様さだった
(選手が死亡すると電光掲示板の表示が消えてゆき赤ランプが付く!)

また、「ジョナサン!ジョナサン!」の群衆の叫び声をバックに
唯一人、アリーナを駆け抜けるジェームズ・カーンの顔が
アップになり、もう一度アップになって停止画像になりテーマ曲が!

カッコいい映画だった。

ただ未来の話がよくわからなかった・・・

そんな本作の特別編DVDを500円で購入し、このたび改めて観た。

素晴らしい作品だと思う。

既にレビューを出された大ファンの方の文章を読んで感動した。
私はその方の熱い思いには勝てないが、それでも本作を今回、改めて高く評価したい。

監督の映像や撮影ショットも好きだ。
異色でもある。
何か冷めた撮り方をしているし、メリハリも利いている

俳優の演技、例えばパーティーでの
男も女も、欲に駆られている表情も良かったし、
そうした表情のまま、大木に焼夷弾を撃ち込む場面もゾッとする

欲に駆られた人々の挙動と、燃え尽きた大木の並木との対比で、
人間の自然破壊を描く印象的な場面だ

そして何より未知のゲーム
「ローラーボール」の設定の細かさがよく描かれていた!

冒頭のゲーム開始までのアリーナの状況の描き方

実際のアリーナの設営、細かいゲーム進行の描写など

ワクワクする

また、やはり魅力的なジェームズ・カーン

渋くてカッコいい!

うーん
やはり本作は傑作SF映画だと、改めて思います!
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