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バーフバリ 王の凱旋のおーもりのレビュー・感想・評価

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)
4.0
あの衝撃のラスト直後から。オープニングで前作のあらすじや名シーンの振り返りもあって親切。
真相が明らかになり、父世代からの因縁へ決着をつける話。

前バーフバリ王は前作ののち、世間を知るため水戸黄門様が如くふっらっと庶民の生活巡りの旅へ。カッタッパとのわざとらしい小芝居にニヤける。
テーヴァセーナと出会い、戦いの中で二人が並び弓を射て恋に落ちる姿。クマラが本物の男として成長するなど見所満載の中盤。
どれもアクションとセリフ、登場人物の想い、音楽、歌詞すべてが絡み合致する感動。

前作もそうだったけど歌詞がすごい。ストーリーと完全一致した情景を語りきっている。加えてきれいなダンスの演出がいいね。
インド映画って唐突に歌って踊りだすって違和感ねぇかなぁ~って見る前はちょっと不安あったけど全然問題ないバランスだった。
てかよく考えたらミュージカルやらディズニー映画でさんざんそういう映画見てたのにね。なんでインド映画だとなぁ。。って意識があったのか。

そしてついに暗躍するバラーラデーヴァ。望む地位は手に入れるものの満たされない虚しさに堕ちていく。
シヴァガミさんの節穴具合に遠慮なしにダメ出しするテーヴァセーナさん。王室嫁姑バトル勃発に苦笑いもこの後の展開を考えると笑えない。。
クマラの誠実さにつけこんだ陰謀に、カッタッパに命ぜられるなんとも残酷な指令。

バーフバリとカッタッパの関係すごくいいよなぁ。生きてきた環境や年代、性格は違えど固く結ばれた絆。
日本人も大好きな「忠義」を示す魅力的なキャラクターだ。義経と弁慶を思い出した。

クライマックスのアクションもド級のインパクト。ギャグなのかガチなのかもう文字通りぶっ飛んででいいね。
本作は別途完全版があるんだね。聞くところによると、そのシーンが有るかどうかでその後のシーンの印象がまた変わるそうだ。
同じような各国の歴史ファンタジーアクション映画もっとみたいね。