シヴドゥが己の背負う〝バーフバリ〟の本当の運命と使命についに立ち向かう。
話の作り込み方がスゴい。濃い。顔も濃いけど話が濃い。1で片田舎の村落みたいなところから話が始まり、最後は大国の圧政を敷く王へと挑む戦いに。
あのバラーラデーヴァが乗る前にギロチンがクルクル回る乗り物、あれは実在する乗り物なのだろうか。もう諸悪の根源という言葉を形にしたような殺戮兵器的な乗り物。そもそもバラーラデーヴァ自体の風体が「The 悪」という感じなのがまた良い。アラジンのジャファー的な。
悪に立ち向かう英雄伝的な話ではあるが、そこに辿り着く前の話がなかなか狡猾な政治や裏切り、愛と憎しみ、喜びと悲しみなど、シブドゥにしてもバラーラデーヴァにしてもその母にしても、人間味があると言うか、なるべくしてなった戦い、悲しみ、運命みたいな、何かシンプルな勧善懲悪でもない、キャラクター1人1人の信念というか、執念があると言うか。
相変わらず金かけまくってる感じだけど、戦い方やCGによるアクションなど日本のバトル漫画さながらのぶっ飛んだ描写はすごく新鮮。
最後はまぁ思った通りになるんだけど、でも何だか色々斬新でこれまでになかった感が残る作品。
ただ、最後のシブドゥと彼女がどうなった?は心残りか。