Kana

となりの怪物くんのKanaのレビュー・感想・評価

となりの怪物くん(2018年製作の映画)
2.0
暴れん坊のハルと無愛想なシズクと仲間たちの青春漫画、の実写化。
変わり者の王子から特別扱いを受けるって設定はご都合主義な少女漫画にありがちの王道ですが、原作漫画は絵が可愛くて好きでした。
ただそれを実写にしてしまうともう妄想夢物語で、人と人との出会いや心の距離感をよっぽど丁寧に描かないと茶番でしかなくなってしまうところ…まぁ予想した通り大した見所も見応えもない出来でした。
ただもう菅田将暉が可愛くて可愛くて、犬みたいに純真な瞳と、バカみたいに大口開けてニカッと笑う笑顔を脳裏に焼き付けて愛でるためだけの映画です。
あのまっすぐさはまごうことなきハルでした。
そしてまっすぐな菅田将暉が眩し過ぎる。
こんなカジュアルな映画に菅田将暉を使うなんてもったいないとは思いつつも、いつも暗くて不幸で不憫で遣る瀬無い作品にばかり出てるので、たまには難しいこと考えずに笑っているところが見たいな…というファンの願いは叶えられました。
かっこよさより可愛さが勝りました。
それにしてもこうゆう邦画の青春ラブコメ枠って誰得なのかいつも疑問ですが、若手女優俳優の踏み台になりつつ、放映会社としては大ヒットはしないけど安定した客の見込めるファストフードみたいな扱いなのかな。
土屋太鳳はいつまで足踏みばかりしてるんだろうって感じですが。
変わり者の王子を幸せに出来るオンリーワンのヒロインというのは貴重なポジションだと思いますが、実際変わり者はどこまでいっても変わり者でしかなく、何を考えているのかよくわからないままに突然音信不通になるような人は嫌だなと素直に思ってしまいました笑
Kana

Kana