リバー・オブ・グラスのmimagordonのレビュー・感想・評価

間違えた方向の列車に乗ったかのように、「なんでこうなったのだろう？」と窓の外を見ながらぼんやり考える。何か起こってるようで起こってない、同時にその逆でもあり。94年作品、寄り画でじっくり描く会話やイメージの反復は後に出てくるS・クレイグ・ザラーの手法を思い出させる。倦怠感に満ちたアメリカン・ニューシネマ。もしこれが今の空気感を映し出したものなら、社会はかなり危ないのではないか。