久しぶりにラッキー・マッキーのゴス趣味が見れただけでちょっと評点上がっちゃう。0.5くらい。だってメイちゃんじゃん。好きなんだろうなぁ。
山小屋での二人芝居だけど、最早スティーヴン・ラングの独壇場。不機嫌なおじさんかと思ったら急に優しくなったり、かと思えば狂気的に自らの残虐な過去を嬉々として語りだす。一瞬で表情や視線が変わる怪演。ミステリ好きやシチュエーションものに慣れてる方なら展開は読めるだろうし、なんなら私はネタバレを踏んでいたけれど、老人とジョーの会話劇には引き込まれた。元来スローバーナーな作風のラッキー・マッキー、少しずつ会話の緊張感を上げ対決の様相を呈してくるあたりは流石。デビュー作『MAY -メイ-』が出来すぎてたんだよなぁ...。充分良質なシチュエーション・スリラーだと思います。
