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リバー・オブ・グラスのogierのレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
2.7
いつの間にか訪れていた現実は子供の頃に思い描いていた憧れとかけ離れた空っぽな毎日。
夢も希望も風化して目の前にある日常を機械的に義務的におこなう彼女の目は何処か灰色で。
しかし突然訪れた非現実はもう一度世界を鮮やかに彩った。
憂鬱な主婦は映画の主役に役代わり。
魔法が消える前の数日間、少女だった頃のときめきを取り戻し草々は緑陽して川は青々と流れだした、世界の美しさに気づくのは決まって人生を試している時だから。
90年代後半の倦怠的感、見え過ぎた未来に脱力した寂しさをオールドスクールのジャズが優しく包み込む。
まるで製作意欲が具現化さたコミカルでインスタントなインディペンデントフィルム。
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