観々杉

リバー・オブ・グラスの観々杉のレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
4.3
アメリカインディペンデント界の重要作家ケリー・ライカート監督の長編デビュー作。ゲリラ撮影で描かれる中年に差し掛かった男女の逃避行劇。イベントが断片的すぎるため感情移入して楽しめるタイプの作品から遠い位置にある。登場人物の考え方は同系統の作品と比べ浮ついているように見え、故に失敗に直面してもシリアスさが感じづらくユーモアにさえ思わせる。短い物語であり満足感を得るには向かないが、大手制作社には出せない魅力を持った作品。
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