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女は二度決断するのpopcornのレビュー・感想・評価

女は二度決断する(2017年製作の映画)
3.8
2018年劇場鑑賞29本目。

ドイツの刑事訴訟制度を知らないまま(日本の刑事訴訟制度の感覚で)観ていたので、被害者たるカティヤ(及び付添弁護士)の地位がやたらと当事者っぽいこと(そして検察官はもっと仕事しろ!)や、付添弁護士が上訴しようとカティヤを説得していることに引っかかっていました。

鑑賞後に少々調べてみると、ドイツでは被害者は「公訴参加人」として、検察官と独立して刑事訴訟の当事者になることが出来る(それ故に無罪の判断に対しては検察官と独立して上訴権が認められる)ようです(なお、軽犯罪では私人訴追も認められているとのこと)。

ドイツの制度だと、弁護側は大変だなとか、ヤメ検がとても儲かりそうだなとか、(作品とは無関係ですが)色々と思うところがありました。

作品自体としては、カティヤが"二度目の決断"に至った理由について色々と解釈がありそうで、描写を思い出しつつ、しばらく考えてみたいと思います。
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