前作に引き続き音楽とストーリーのマッチした続編にして前日譚。
前作がソフィの結婚式を軸に、母娘とパパ（かもしれない）3人の明るくハッピーなコメディにABBAの楽曲が華を添えていたのだとすれば、
今作（恐らく5年後と思われる）では、もっと大人びたソフィが母ドナを辿る形で過去とこれからが交錯していく。
今作の方が、前回よりも現実味を帯びて、ハッピーなコメディミュージカル色も残しつつ、時折悲しい出来事も起こるのだが、今回は音楽がその場面を和らげるように感じた。
作中、リリージェームス扮する若いドナが歌い、前作でソフィが歌うI have a dreamのように、現実と折り合いをつけるときに、歌が、夢が、助けになる。
なにより、リリージェームスの演じるドナがとても魅力的で輝いていてとても良かった。
3人の男性たちが恋に落ちるのも納得の愛らしさと快活さながらどこか少し寂しそうな微笑みがよぎる不思議な感じ。
芯があって気が強そうで、ひとりで生きていけそうに見えて、どこかほんの少し頼りないキャラクターがリリージェームスの容姿や歌声にぴったり。
そして、若かりし日のパパ候補3人も、仲良しダイナモスもとにかくかわいい！！
前作のキャラクター達が若い頃はまさにこうだったのだろうなという感じ。
もう一度、いや、何度でも見たいステキな映画。
