日本のキャッチコピーの「最悪」、おかしい。全然最悪じゃないじゃん。むしろいいやつじゃん。
もっとダークなストーリーを想像してたけど、蓋を開けてみたら軽快なコメディ。そのこと自体は問題じゃない。思ってたのと違っても、要は面白けりゃいいんです。
ではこの映画が面白かったかというと、とても微妙で。一番気になるのは、エディとヴェノムの関係性の変化をちゃんと描けてないこと。だからクライマックスのバトルの顛末にカタルシスがない。それでいて無駄に長い。エディが寄生されるまでのくだりをもう少し端折って、彼とヴェノムのやり取りを増やすべきだったのでは。
無駄といえば、リズ・アーメッドが演じてる悪役がまたキャラが全然立ってなくて。この人サイドの話描かずにザコキャラにして、やはりエディとヴェノム中心の物語にすればよかったのに。
ダメな映画の定番である、暗くてよくわからないアクションシーンも微妙。ルーベン・フライシャーって『ゾンビランド』以外ロクな映画撮ってない。なぜ彼に白羽の矢が立ったのか。
最後まで観たけど『スパイダーヴァース』もあまり期待できそうにないのがな…まあこっちはいい意味で予想を裏切ってほしいところです。