真昼の幽霊

ヴェノムの真昼の幽霊のレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
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日本のキャッチコピーの「最悪」、おかしい。全然最悪じゃないじゃん。むしろいいやつじゃん。

もっとダークなストーリーを想像してたけど、蓋を開けてみたら軽快なコメディ。そのこと自体は問題じゃない。思ってたのと違っても、要は面白けりゃいいんです。

ではこの映画が面白かったかというと、とても微妙で。一番気になるのは、エディとヴェノムの関係性の変化をちゃんと描けてないこと。だからクライマックスのバトルの顛末にカタルシスがない。それでいて無駄に長い。エディが寄生されるまでのくだりをもう少し端折って、彼とヴェノムのやり取りを増やすべきだったのでは。

無駄といえば、リズ・アーメッドが演じてる悪役がまたキャラが全然立ってなくて。この人サイドの話描かずにザコキャラにして、やはりエディとヴェノム中心の物語にすればよかったのに。

ダメな映画の定番である、暗くてよくわからないアクションシーンも微妙。ルーベン・フライシャーって『ゾンビランド』以外ロクな映画撮ってない。なぜ彼に白羽の矢が立ったのか。

最後まで観たけど『スパイダーヴァース』もあまり期待できそうにないのがな…まあこっちはいい意味で予想を裏切ってほしいところです。
真昼の幽霊

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