猫

BPM ビート・パー・ミニットの猫のレビュー・感想・評価

3.7
例のごとく予備知識無しで観賞に臨んだら
25年くらい前の話でした。

冒頭のシーンのような過激的な行動が苦手なので
少し引いてしまいましたが、
暖簾に腕押し状態を何度も経験すると、そういう行動に出ざるを得ないのかもしれません。
彼等には時間もなかったので
切羽詰まった行動に出るのも仕方なかったんでしょう。
今より、偏見も差別も酷かった時代の中で起こした行動に頭が下がります。

自分達の事だけでなく、これ以上患者を増やしたくないと
高校にキャンペーンに行くシーンが心に残りました。
会の話し合いシーンが凄くリアルでした。

他人事ではなく
病名が違えば誰にでも起こりうる事、という意識で観賞していました。
お母さんの気持ちも含めて。
ラブシーンも、
「生」を切り取った感じがして
良かったです。
でも、哀しい。

知って、想像して
共感して、行動
差別を減らすには、これしかない。

 2018.4.5 伏見ミリオン座にて観賞
猫