ヨダセアSeaYoda

ビューティフル・デイのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
3.8
"何してるんだ…"

【STORY】
 政治家の娘の救出依頼を受けた男ジョーが、少年時代や軍人時代のトラウマを引きずりながら奔走する。


【一言まとめ】
●自分と対峙し続ける男に没入
●虚無と虚無が寄り添って…
●やっぱり原題が好き
●ホアキンの役作りに安定の感嘆


【感想】
 zoom感想会で『ジョーカー(2019)』がお題になってから、自分の中でホアキン祭り開催中。こちらも久々2回目の鑑賞!

 原題は "You Were Never Really Here" 。「あなたはここに存在しなかった」という虚無感の漂うタイトルは今作の物語にぴったりだと思います。
 原題は物語の経過を振り返るようなタイトルですが、邦題 "ビューティフル・デイ" は物語の先の未来を見据えるようなニュアンス。
 どちらも内容に即してはいますが、そこまで変えてしまっていいものか…笑


 トラウマに苦しみながら現在の自分の存在意義を探している虚な男。
 彼に救い出されるも、空っぽの人形のような少女。
 虚無と虚無が出会って起きていく変化を描く、冷たくも温かくもある作品という印象です!

 存在意義を見いだせてない人間が一番何をしでかすか分からなくて怖い。
 虚なジョーが突然激怒したり、暴力的な部分を外に爆発させていく様は危なかしくて痛々しくて、非常に怖いですね…
 
 そんなジョーを演じたホアキン、今作も凄い。
 役に没入するのは勿論、だらけきった体型も人格がリアルに現れていますね。毎度ホアキンの役作りには感嘆させられます…

 あと、確かに緑のビーンズは美味しい!笑

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観た回数:2回
直近の鑑賞:Amazon Prime(20.08.01)
ヨダセアSeaYoda

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