傑作と言ってもいいのでは…めちゃくちゃ良い。
オープニングの緊迫感ある音楽、ロシアの厳しい冬の風景から始まり、愛のない世界で必死に愛を求める人々の物語が始まる。
開始13分のシーンでこの作品から目が離せなくなる。登場人物のセリフは、遠慮が一切なく、自己中心的で鋭いナイフのよう…だけど、ある意味では真実の会話で胸が締め付けられる。そしてそれを時が流れても変わらないままにしたのが素晴らしい。
人間の見たくない本性を表す内容で、ハネケ作品のような雰囲気もある。ウクライナの内戦のニュースへの無関心さを演出として使われていたが、現在の情勢を考えると真実過ぎて恐ろしい。
好き嫌いが分かれる作品だけど、虚飾に満ちたハリウッド先品に疲れたときにおすすめ。