このレビューはネタバレを含みます
2018/3/18
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静かな流れの中にユーモアと叙情に溢れる作品。ラッキーというクソじじいの人生観が、街の人たちとの会話や生活から垣間見れる。
メキシカンな音楽とハーモニカがリズムを作り、ルーティンの象徴になってる灰皿のタバコと歯磨きにコーヒー。
死を恐れているラッキーの孤独感、
真実は形であって欲しい、と鼓舞するのも恐れからの裏返しか。
ラッキーが電話していたのは誰なのだろうか?
赤い電話と赤い何かに包まれているラッキーの寂しさと、街を出て顔見知りと会話するときのラッキーがすごく対照的で、そこに色々と想像を掻き立てられる。
「Hey Lucy」
「Nuthing」
リクガメ、そこにいるよ?
ハリー・ディーン・スタントン遺作映画。
ラストのサボテン畑、空見上げたラッキーの"微笑み"が忘れられない。