ドライビング ミス デイジーもそうだったけど、老人の映画って言うのはなかなか見るまでに腰が重いというか、なんというか。
たぶん、まだ自分が経験していない人生の事がらを経験している主人公（年上の方々）の思考を推測しながら見なければいけないからなのかも。何が重いって、いずれ自分がそうなる可能性があるって事。アクション映画やサスペンスなんかはその主人公になる可能性は限りなくゼロだからね。
90歳の老人にもなると途方もない経験や歴史を自分の中に抱えているから、私なんかには想像がつかない、「物事を達観する方法とかがあるんだろうな」などと思いがちだけど、この映画の「怖いんだよ」ってセリフで「だよねー」ってなりました。
それに返す「知ってるわよ」もグッと来ました。主人公は自分があまり他の人には興味が湧かなくなってるもんだから、他の人も当然自分に対してそうだと思い込んでる。
でも実際は他の人々の優しさや気遣いに囲まれている、名前の通りラッキーな人間なんでしょう。
しかし、よくもまぁこの年齢の主人公を起用する決断下したよなぁ。受ける方も凄いけど。
