女王陛下のお気に入りになるために争う女二人のひきこもごも…
手段を選ばないところとかサスペンス的だと思いきや、ほぼほぼ皮肉たっぷりの喜劇的だった。
王室とその取り巻きをとにかく小馬鹿にした…そしてリアルな舞台演劇を観た感じ。
女王と女性二人の色恋沙汰がメインで、互いが互いを利用して追い落とそうとする様は、狭い世界で世の中動かしていることを見せつけようとしているような雰囲気で。
特徴的なのが、宮殿の外の様子がほぼ出てこないこと。出入りの山道とかその他ほんの少し出てくるけれど、ほとんど宮殿内の様子しか映らない。こういう人たちにとっては、宮殿の中だけが世界なんだなぁという皮肉。
そしてクライマックスのシーンの救いようのない終わり方もまた皮肉たっぷりでした。
一番は主役3人の演技合戦が見応えあり、特にオリヴィア・コールマンは観てて惹きつけられた。常軌を逸した女王がこんなハマる人もなかなかいないと思う。