初日、劇場鑑賞。
従来の英国王室物らしくない仕上がりで、そこはやはりヨルゴス・ランティモス監督の世界観の功。
皮肉やジョークに加え生理的な生々しさも健在（少しピーター・グリーナウェイ監督作を彷彿）。
予備知識なく鑑賞したので、良い意味でエマ・ストーンに騙された。
直近でレイチェル・ワイズ主演作『レイチェル』を見たばかりだったので、この作品でも果たして誰が（悪い意味ではない）“悪女”だったのかと頭が過る。
女性同士の心理的な駆け引きや女優の演技合戦が見もので、自分はやはりレイチェル・ワイズのどんな役柄でも自分のものにしてしまう秀逸な演技力に目を見張られた。
そのレイチェル・ワイズ演じるレディ・サラの台詞「真実の愛とは嘘をつかないこと」に大きく頷く。
お目当てのニコラス・ホルトとジョー・アルウィンは正に目の保養で美しく。
特にジョーの（レイチェルとの）ダンスと（エマとの）じゃれ合い場面は身体能力の高さを窺えて楽しく印象的。
ニックがレイチェルと『アバウト・ア・ボーイ』以来、16年ぶりとなる再共演場面を観られたことも感慨深く。
嗚呼、英国男子最高！
