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女王陛下のお気に入りのyokoのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

歪んだ女たちの愛と権力とお金のお話。
エマストーンがかわいくて性悪でエロくて汚くて(ゲロ)最高だった。

耳障りのいい言葉で偽物の愛をくれるアビゲイルにアン女王が騙されたようにみえるけど、サラが本音を言うのがアン女王への本当の愛のようにみえるけど、実はそうじゃないんだろうなと思った。
お金と地位を失くしたアビゲイルは裕福な暮らしをしたくて、お金を持ってて愛を与えられるサラは女王になりたくて、お金も地位も持ってるアン女王は愛を欲してて、三者三様のジレンマを抱えてた。
その中でもアン女王はかなしくて、偽物の愛とか女性の喜びとかいろいろ飛び込んでは来るけど、一番ほしかったのは母として子に与える愛だったのかな、と。
アンが子を持てていたら、こんな誰も幸せにならない結末にはならなかったんじゃないか。
歯車が噛み合わない物語。
いらいらするしぞわぞわするけどこういうの大好き。

ランティモスさんは女が義務っぽくやる手淫フェチ選手権ナンバーワンに輝いています。

アン女王が少女マンガの没個性ヒロインで、サラが不器用だけど実は優しい黒王子で、アビゲイルが優しく見えるけど腹黒な白王子って解釈も好き。
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