このレビューはネタバレを含みます
アン王女へのリスペクトと共感しかなかった。
女官、議会、国民皆に頼られて、意志決定し続ける人生。帝王学。
意識高い系軍事マッチョ女官、上昇欲だけの女官、どっちも犬の飼育と同じく、常に上下関係を教え込むというのが、コツでした。
女官側からみると宮廷に夢を持ち、乗り込んでなにくそ根性で頑張り登りつめても、所詮宮仕えという不条理。女為政者、男下僕を許容したのがイングランド長続きの秘訣?なんとなく。隷属関係のミルフィーユが面白すぎた。
痛風なのにノンストップワーキング。うさちゃん推しオタとか、わかりみしかない。キーっとなっても、そりゃ望まずとも世襲として死ぬまで国家背負わざるをえない重責から考えると、クリーンです。国家国民を守るという家業やりきってて偉い、アン王女は決定から逃げてない。傲慢、貧欲、嫉妬、色欲、怒り、貧食、惰性。盛り沢山でも人間だもの。
ニコラスホルトくんが光ってました。