「ロブスター」「聖なる鹿殺し」と非常に独創的な世界観の作品を生み出してきたランティモス監督の最新作ですね。今新作を見るのが楽しみな監督の1人です。
最高に意地の悪い監督による非常にドロドロな宮廷劇、かつてないほど醜くまるで子供みたいな女王が暴れまわってましたね。不快に心を掻き立てる音楽に冷たい映像美、人間の底意地悪い内面を浮き彫りにするようなランティモス節。
とにかくエマストーンがすごい。オスカーを取った後でも貪欲にこういう役を体当たりで演じていく、その姿勢が素晴らしいですよね。計算高くて頭が回るんだけれどもじつは軽薄で空っぽな女の役を見事に演じていたと思います。あの無感情な手コキシーンが最高。
ウサギがいっぱい出てくる、とってもチャーミングな映画なのでウサギが好きな方にオススメです。
