18世紀のイングランド王室を舞台にしたドラマでした。
フランスと交戦中のイングランドを率いるアン女王とその世話をして権力者となる二人の女性を巡る歴史愛欲ドラマで見応えが有りました。
アカデミー賞の主演女優賞の有力候補作として紹介されていた頃から興味を抱いた作品をようやく鑑賞出来ました。
18世紀を舞台にしたドラマですから当然の事ながら電気による照明などあるはずも有りません。忠実に夜間の王宮生活を描写しているシーンに美しい映像を感じました。
暗闇に浮かび上がるローソクの灯りに浮かび上がる女王の表情。CG映像の乱れている現在に作品の中には感じられない美しさを醸し出している様に感じました。
レイチェル・ワイズとエマ・ストーンの女官争いも見所ですが何と言っても主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンの素晴らしさが際立ちました。
美貌も能力もなく権力だけに頼るアン女王の存在感の無さを見事な演技で描き切った姿は見事でした。