ザ・スクエア 思いやりの聖域のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

善悪の曖昧さを見せたいがために、逆に人物の配置には驚きがなく、見た目通りの分かりやすいキャラクターしか出てこなかったのは残念。電通ぽいパリピ宣伝マンがバカみたいな「拡散」動画を作ったり、日常の不条理「あるある」で二時間半はダルい。結論づけずに宙ぶらりんで終わらすのは『フレンチアルプスで起きたこと』と同じだが、今作は至るところで物語を膨らましているので、そのケジメのような、なにかしらの方向性は示して欲しかった。ライターの女性がチンパンジーと同居している不穏さは良かった。