YumiSakuraba

ザ・スクエア 思いやりの聖域のYumiSakurabaのレビュー・感想・評価

3.5
いまの世の中、本能的な感覚を表に出すのは稚拙であると卑下される。そうして、誰もが理性的に振る舞おうとするのだが、その許容範囲は各人によって異なる。それは、人を人とたらしめる世間の道徳であったり、利己主義を肯定する妥協であったりさまざまだ。
この映画は問いかける、人を信じるとはどういうことか、ひどく感情を乱すものに遭遇した際に、自分はどんな反応をするのだろうか。「信頼と思いやり」のテーマのもと、社会に溢れる諸問題を提起して、主体的な解決を迫られる迫力ある映画だった。
YumiSakuraba

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