このレビューはネタバレを含みます
ある現代美術館のキュレーターであるクリスティアンはある日スマホと財布を盗まれる。また同じ頃、次回の企画展示の作品が決まる。
その名は「ザ スクエア」。
なんの変哲も無い四角形が置かれており、その中ではすべての人は平等に扱われ、助けを求めているならば、必ず助けられなければならない、という思いやりの聖域であった。
ここからは個人的な感想になるが、「ザ スクエア」が置かれたことでその枠の外(つまり、私たちが生きるこの世界)がなかなか相手を思いやるということができていないという現実を突きつけられているような感覚を覚えた。
猿男に女性が襲われているシーンでは、周りは見て見ぬ振り。
ネットの過激な動画を袋叩きにする世間。
などなど、様々な問題提起がなされている作品に感じた。
全体像を把握した上でもう一度見たい作品。