れおん

チャーリーズ・エンジェルのれおんのレビュー・感想・評価

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)
3.3
国際機密組織のエージェントたちによる、世界の危機を救う話。エージェントは女性のみ、"エンジェル" と呼ばれ、チャーリーの指示に従う。今回の危機は、兵器にもなりうる新エネルギー源「カリスト」が何者かに盗まれたこと。果たして、その黒幕は誰なのか。

女性vs男。男は卑劣で、劣悪で、弱く、強欲。女性はスマートで、芯があり、真面目で、強い。その構造が徹底されている。どのシーンでも、女性が男性を打ちのめす。男性は虐げられる。

決して、フェミニズムな考え方は否定しない。現代社会に求められ、女性差別が蔓延った過去の過ちを変えていかなければならない。しかし、ここまで徹底的に描かなければならなかったのか。女性至上主義のような描き方は、本来の映画の質を落としてしまう。スパイ映画なのに、行き過ぎによって、どこか冷めてしまう場面が多かった。

女性には女性の魅力があり、男性には男性の魅力がある。性を差別したり、比べたりすること自体が間違っている。そもそも性で壁を築くこと自体が正しいことではない。生まれてきた性、そして心の中の性。お互いにそれぞれ尊重し、関係性を築き上げるべきである。
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