ノラネコの呑んで観るシネマ

さよなら、僕のマンハッタンのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

3.3
ニューヨークに暮らす平凡な若者が、謎めいた隣人の助言に導かれて人生の新しい一歩を踏み出す。
好きな女の子には煮え切らない態度を取られ、出版社社長の父親の浮気相手を尾行したら思わぬ仲になってしまう。
若く世間知らずな主人公が、周りの大人たちとの関わりを通して、人生の機微を学んで行くという物語は、マーク・ウェブの得意パターンのはず。
しかし今回はちょっと話が出来過ぎ。
作りが作為的なのと、主人公のキャラクターにあまり共感できないので、入りにくい。
脇のキャストがやたらと豪華なのは良いけど、肝心の主人公が完全に食われてしまった。
そもそも父の愛人がなぜ主人公に惹かれたのかよく分からないし、なぜ隣人があのタイミングで現れたのかも謎。
ロジックは凝ってるが、策に溺れた作品という印象。