コマミー

ALOYS/アロイスのコマミーのレビュー・感想・評価

ALOYS/アロイス(2016年製作の映画)
4.0
【声が惑わす】

※最近、Googleplayを見渡してみると、洋画の字幕の新作の欄に、この作品があったので、観てみました。

来年、[ギルティ]というデンマークの映画が公開される。[声]を頼りに、事件を解決しようとする捜査官の物語で、海外でも評判が良いみたいだ。自分も観るのが待ち遠しい作品なのだが、実はこの[アロイス]というドイツの映画なのだが、非常に似ている構造なのだ。

[盗撮]が趣味の男に、[女性]からの脅しの[電話]が入るようになる。ビデオが入った[テープ]を盗まれたのだ。女性は、テープを返す代わりに、日本の医師が発明した[テレフォンウォーキング]というものに誘う。
そして彼は、続ければ続けるうちに、[現実との区別]がつかなくなってしまう…。

近頃、ユーチューバーの間で、[ASMR]というものが流行っている。特殊なマイクや機具を使い、紙や自分の声などを使い、その[音を楽しむ]というものだ。
この作品は、なんとそうゆう映画なのだ。

音の[細部]までこだわっており、次第に男の声の主に対する[愛情]が伝わってくるのだ。心地いいまでに。
しかも、感情に合わせて、音の[度合い]も細かに変えているのも伝わり、男の感情が美的に伝わってくる。新しい伝えかただ。

この作品が、劇場で観れないのは残念だが、新しい感覚を味わえる作品だという事が分かった。

[声が人を変えていく]という新しい感覚の物語が誕生した…。


この作品を通じて、ギルティに繋いでいこう…。
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