Boss2054

グランドファーザー 哀しき復讐のBoss2054のレビュー・感想・評価

4.7
結果、韓国映画お得意のバイオレンスざんまいになるのだが、
韓国映画のバイオレンスは、
インド映画の唄とダンスみたいなモノなのだろうか?
それとも、邦画で任侠映画時代があった様に、
今の韓国映画は、バイオレンス映画時代なのだろうか?
なんてコトを考えながら観てました。
主人公が老人て云うのは、邦画ではなかなかありませんよね。
北野武監督の藤竜也さん主演の作品しかすぐには思い付きませんでした。

オープニングで、主人公のおじいちゃんがベトナム帰還兵だと云うコトが分かります。
コレは、クライマックスのバイオレンスシークエンスで、老人であってもその実力はきちんと隠し持っているト云う伏線だと思っていたのですが、
それだけではありませんでした。
コノ物語の元凶が主人公のおじいちゃんがベトナムで体験した数々の悲劇的な出来事、その主な要因は、枯葉剤を浴びてしまったコトが原因であるコトが分かります。
実は、反戦映画なんですね。

前半は淡々と進みますが、その裏で何かとてつもないコトが起きているト云うコトは分かるので、
飽きずに観ていられます。

主人公のおじいちゃんの息子さんが自殺に見せ掛けて殺されたト云うのは、かなり早いウチに分かりますが、
その真相がなかなか分かりません。

そして、さらに韓国映画お得意の、
迫害される女性、
腐敗した警察組織、
もきちんと描かれます。

事件の真相を解き明かすのが、コノ作品のポイントだと思うので、
そこは自分で確かめて下さいね。

手で殴ればイイと思うところをわざわざ、テレビのリモンコンで殴るシーンがあるんですが、
その後、そのリモコンが見事に壊れているところまでアップで撮るンですけど、
こう云うショットが韓国映画ポイんですかね?
カナヅチで殴るところは、未だに、オールドボーイを思い出させますね。

もう6年も前の作品なので、今観るとそれほど目新しさは感じませんが、
脈々ト連なる韓国映画の中の一本であるコトは確かだと思います。

韓国映画バイオレンス映画が好みの方にはオススメですかね。
Boss2054

Boss2054