喜田なつみ

パーフェクト・レボリューションの喜田なつみのレビュー・感想・評価

3.4
リリーさん演じるクマさんは
モデルの人がリリーさんと元々友達だときいて興味が沸きました。
リリーさんのイメージとダブるとこがたくさんあって、むしろリリーフランキーさんらしすぎて、最初びっくり。二人は凄い似てるのかも知れません。
演技は自然で車椅子生活の厳しさが映し出されてるものの、それを言い訳にせず生きてるのがかっこよかった。
例えば、車椅子で通る道を「俺には俺の道がある」と言いながら進むところかっこいい。何事も自分を確立しながら生きてる人は素敵である。

内容はあえてなのか、ラブコメ感満載で、重々しくなりがちなのにここまでライトにするの凄い。最後90年代のドラマっぽい。
二人でしか描けない絵になるシーンが満載セリフ満載で、心引き込まれる。
特にクラブのシーン、どうなるか全然わからなくて、電動車椅子についてあまりわかってなかったのだと知る。自分が想像できなかった絵が、めちゃ美しい映像でした。
二人の悩みはわかりやすい、世間からの風当たりが強い。健常者は悩みはわかりにくいだけで悩んで誰かのせいにして甘えて自立できず生きてる人も多いものだ。どう自分で生きるか、問われてるような気になった。
いろいろな事に文句を言って生きてる人よりは二人のように物事を受け入れて傷だらけになりながらもぶつかってることが清清しくて心地が良かった。そういう人に幸せがきてほしい。

「長く生きて100年、短くて5秒、だから5秒だけキスして」 
のセリフ
初めて聞いたのに懐かしみを謎に感じる。良き。
喜田なつみ

喜田なつみ