後半、怪獣映画に振りっ切ってからはパーフェクトな面白さでした。
日本の怪獣映画にインスパイアされた、リスペクトした、モチーフにしたハリウッド大作はたくさんありますが、ここまで変態的な愛着をむき出しにした映像は初めて観た。
パシフィックリムもモンスターバースも勿論、作り手の怪獣への深い愛情と敬意は感じますがやっぱりアメリカ映画なんですよね(だからダメだということでは当然ない)
しかしザ・スーサイドスクワッドのスターロ登場から崩壊する街並の傍らをのっしのっしと進んで行くシーンは日本の怪獣映画そのものというか、私が子供の頃、毎週観ていた特撮ドラマの完コピでしたね。めっちゃ興奮しました。
監督はウルトラマンが大好きらしいですが、今回は円谷プロよりピープロっぽいセンスを私は感じました。
ただ中盤までは物語の焦点が定まりきらない感じがして個人的にはイマイチ乗り切れなかったです。
冒頭からゴア描写満載のアクションシーンの連続でまったく退屈しませんでしたけどね。
全編IMAX撮影らしいので、普通のスクリーンで観たのも乗り切れなかった原因のひとつかもしれません。
デヴィッド・ダストマルチャンが日野日出志のマンガの登場人物みたいなキャラで相変わらず可哀そうだったし、タイカ・ワイティティが気づいたら出てるし俳優陣の活躍は楽しかったです。