沈

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結の沈のレビュー・感想・評価

4.5
映画鑑賞の醍醐味を久しぶりに味わえた。本でも絵でも、作品に何でも言えることだけどたまたま手に取ったり何気なく選んで観始めた作品が、今の自分にブッ刺さる事がよくある。明らかに強そうでイカれた出で立ちのメンツが他のモブみたいに気持ちよく簡単に逝ってしまうのもスーサイド・スクワッドって感じで面白かったし、ハーレイちゃんが前作にも負けない華やかでカッコよくて可愛い演出や衣装が多く満足。でも、私が1番物語の中で刺さったのはラットキャッチャーⅡの回想シーンで、ラットキャッチャーの父が言った「ネズミっていうのはこの世の底辺にいて、最も嫌われてるだろ。でも、ちゃんと生きてる。俺たちと同じ!」という言葉。仕事でどんなに頑張っても努力を認められず、他の人と同等のコミュニケーションをとれず、理由もなく上司に邪険にされ、ストレスと疲労で常に体調も良くならず、惨めでどうしようもない気持ちの今の私に突き刺さって泣いてしまいました…。どんなに小さくても理不尽な目に遭って泥水啜るような気持ちになっても、ちゃんと毎日生きている自分を褒めたくなった。ラットキャッチャー親子が1番好きになりました。
沈