ゴッホの複製画を20年間描き続けた中国人が本物に会いに行く旅と生活のドキュメンタリー
チャオ・シャオヨンさんは家が貧乏で中1で学校を辞め、独学で絵を学び、20年間、生活のためにゴッホの複製画を家族と描き続けた。
彼が仲間とオランダとフランスに渡り、本物に出会う旅と、中国での暮らしを紹介する。
本物と出会い、写真や画集、複製画との違いに愕然とし、生活を良くするために、懸命に生きる職人と家族の姿は、貧因と冷酷なマーケットを見せつけます。
彼らは大変だけど、ゴッホは一枚も売れなかったのだから、ゴッホの方が彼らより悲惨だとあっさり片付けていいか?考えさせられます。
彼は旅に出て、いろんなことを知り、人生の舵をきろうとしている。旅は体全体で、渡航先を感じることができる。
旅から直接受ける情報量は、リアルタイムで外国の出来事をネットで見て受け取る情報量とは、比べられないなあ。
それは、どれだけ問題意識を持っているかによるので一概には言えませんが、
旅がしたくなる作品。