sumicco

世界で一番ゴッホを描いた男のsumiccoのレビュー・感想・評価

3.6
中国の
画工ばかりが集まる村で
毎日大量の
ゴッホの複製画を描いている
ある "アーティスト" が
生まれて初めて本物のゴッホの絵を
見に行く旅のドキュメンタリー。


まるで作業員のように
ただただ20年間
ひたすらにゴッホを描き続けて。

ゴッホの絵ならば
もう何も見なくてもサラサラと描ける。

そんな彼が本物に
初めて触れたとき。

芽生えるものは
親近感なのか。
劣等感なのか。
誇りなのか、罪悪感なのか、
それとも。


これはかなり
考えさせられる一本でした。
アーティストなら
観ておいて損はないと思います。

彼が自分の工房の人たちと
ゴッホについて語るシーンや
お墓を訪ねるシーンも印象深かったです。

"自分の作品" とは。


こうして
ただのレビューですけど
毎日のように何かしら言葉を紡いでいると
オリジナルの言葉、って
どこからどこまでなんだろう、と
ふと思う時もあって。

"自分の言葉" とは。

なんだか感慨深い(笑)
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