柏エシディシ

バンブルビーの柏エシディシのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
3.0
やっとボク達の観たかった「映画」トランスフォーマーがっ!
美少女!ロボット!ザ・スミス!ブレックファストクラブ!オタクの夢だけで出来てる映画じゃないのっ!エライ!トラビス・ナイト!

まぁ、基本プロットの骨格はベイ版1作目と変わらんちゃ変わらんし、その話運びはスマートというには程遠い綻びも。
しかし、失点は多くとも加点ポイントが多く、結果オーライ!とジャド・ネルソンばりにガッツポーズをしたくなるぐらい楽しんでしまった。

まず冒頭のサイバトロン星のバトルシーン。基本デザインがハズブロのオリジナルに寄せてるところでもう好感度が高い。ショックウェーブのカセットデッキからジャガーが飛び出すところで、コレは信頼出来ると確信しましたヨ

そして、はみ出し者ネガティヴ女子ヘイリーちゃんと地球外生命体の異種間交流のあれこれ。しかし、実際は歌って踊れる長身美女なのに、イケテナイ系女子を難なく演じるヘイリーちゃんの才能と魅力たるや…革ジャンと袖なしシャツがこんなに合う女子とお近づきになりたい。まぁスミスを愛聴して機械いじりの好きな美少女なんて、夢の産物よねw

さらに、そんなかわいいヘイリーちゃんに輪にかけて、かわいいバンブルビーね。あざといけれど、ヤられる。
喋るかわりにラジオで会話するって言うベイ版では唯一と言っていい秀逸なアイデアを本作は最高に上手く活かしてる。「ブギーナイツ」でも印象的にオマージュされてるあの曲とか、シンプルマインズのアレとか、ね。

やはりロボットとは言え、キャラクター、登場人物である以上、そこにシンパシーを感じるモノが無ければ、いくらアクションやビジュアルが派手でも、そこに没入する事は出来ない。
ロボットはもちろん、人間や世界観そのものまでも全てが「作りもの」に過ぎない印象しか受けないベイ版とは完全に別モノ。

スピンオフ、前日譚とは言わず、こっちの路線でシリーズ全般をリブートして欲しいのですが、どーでしょ?
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