田舎から単身上京してきた女性が、トルコ風呂のランカー嬢へと格上げされていく。当時のトルコ嬢（ソープ嬢）の実態をセミドキュメンタリー調に描いている、日活ロマンポルノ。プリマ企画製作。

トルコ風呂での手練手管（デタラメなものと混交している）が、次々とお披露目されていく。あくまでもプレイをしているフリに過ぎないのだが、アダルトビデオが存在していない時分の作品であることを念頭に置くと、感慨深いものがある。

現在ではNGワードになっている「トルコ風呂」の文字が、ネオン街にひしめいている時点で、異世界に見えてしまう。トルコ嬢の心情吐露では、この時代のウーマンリブに則った論調が展開され、プライドをもって従事していることが描かれている。

ビデオに収録されている映像比率が、左右をカットしたテレビサイズのため、肝心のサービス・シーンの構図がおかしくなっている。その一方、バックに流れるラウンジ系音楽が無駄にカッコいい。

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トルコ風呂においてSEXの主体は男性ではなく女性、この逆転こそが性の革命であるという締め方が印象的。紹介されてるテクニックは多様化の末にトンデモ化していて何かもう無茶苦茶だが。