まあまあクオリティは高いし、それなりに感動的みたいな雰囲気を醸し出してるけど、やってることはバカの『タイタニック』で笑ってしまう。
超低予算の短編なのに宇宙人の造形をもったいぶらずに見せてくれるからめっちゃめちゃ贅沢。狭い事務所内だけでこんなに大きく話が展開するのも見せ方が上手いと思った。
森の中で全裸の女が暴れてるのを見て楽しむだけのクソ映画なのだが、実際ちゃんと全裸なせいでそこそこ面白く観れるから困る。全裸の女出てくるまでの前半の展開は普通につまらない。
ヌードの女の出番少なすぎ。内容のほとんどが意味のない会話劇に終始してて、政治やメディアの馬鹿らしさを風刺的に訴える以前に、この映画の存在自体があまりにも馬鹿らしい。
裸足でドシドシ歩いて最後に砂をブチ撒けるチヅルが俄然カッコよく、それを演じた清田みくりもマジで素晴らしい。脚本は日頃の鬱憤を言語化しただけで、全体的にあまりにも底が浅かった。
飾らないリアルな青春だけど、めちゃめちゃ映画的でよく撮られてる。エンドロールの余韻が爽やかで良い。
叙述トリックや伏線の一部を省略したことで原作の伝えたいことをかなり安っぽく美化してしまった印象を受ける。ミステリーとしてある程度は面白いが、芯の部分までは映像化できていない。
佇まいは格好いいのに動くと情けなくて、それが上手いバランス。ヤクザなのに愛らしくて切ない。病気の伏線も大して引っ張る訳でなく、オチにサラッとやってしまう辺りが実にスマート。
意外に緊張感はある。曲がりなりにも裏社会、一歩道を間違えれば…という説得力は凄いし、終盤で港を歩くシーンの寂しさも良かった。『スティング』パクったようなどんでん返しもご愛嬌。
説明的になりすぎないギリギリのセンスで心の機微を繊細に表現する演技が圧巻の一言。話は主人公がウジウジ悩んでるだけで死ぬほどダサいし、マジで10年は時代を先取りしてるクオリティ。
『鉄男』以上に『エヴァ』だった。退廃的な映像美の中で意味不明の怪物が暴れてる…このノスタルジー…。説明は必要最低限、前置きすっ飛ばして始まる構成が潔くて何よりも完成されてる。
常識と倫理を放棄したドストレートな結末に泣く、圧倒的純愛のキ♥︎ガイ讃歌。過去作の要素や技術をワンカットに全部詰め込んだ白石作品の集大成的内容がもう素晴らしいの一言に尽きる…。
最初に出てくるスレンダー女優の乳首ドエロでヤバ…。アナル、3P、レズビアンと結構いろんなプレイがあって、AVとしてはそれなりにお得感はある。間に挟まる雑な茶番もまあまあ楽しいし。
サクラのポジションまんま江野くんだし、基本的には『殺人ワークショップ』の再話なんだけど、これはそれ以上に物語の百合的なエッセンスがピンポイントで涙腺を突いてくるからズルい…。
端的に言えば画面の構成が半端で視野が狭い。中継映像の場面の編集のダルさとかモキュメンタリーの悪いとこが出まくってるのだが、それすらも第二部への布石だとすると確かに恐ろしいわ。
ぶっ通しで観ると感慨深さも倍増。最後がこれならもう文句はない。本編と地続きにあのラストを見せて、映画として物語を終わらせたことにめちゃめちゃ意味を感じられたのも良かった。
ダサく不器用な人間の生き様がロッキーに限らず描かれていて妙に胸を打つ。クライマックスこそ短いが、インパクトが超強烈だった。初めに一発キメるあの瞬間がめちゃめちゃ格好いい…。
次々と個性豊かなキ●ガイレイプ犯出てきて超絶。怖すぎる…。狭い空間で行われるダイナミックなアクションが素晴らしく最高。石井隆作品の中でもトップクラスにテンションがキマってる。
こういうショット撮りたいって意識が先行して話はめっちゃ唐突。初っ端の主観視点とそれひっくり返す中盤の衝撃展開はかなり印象に残る。エンディングが最後まで自己満すぎて好き。
出鱈目な仕掛けで人が死ぬのは楽しいし、ラストは無茶苦茶で面白い。アルジェントっぽさ狙ってるのは納得だけど、中盤ダラダラつまんないとこまでリスペクトしなくてもいいとは思う…笑。
第2話の展開が全部トチ狂ってて爆笑。「百面相です!グチャア」の意味分からなさも凄いが、そこから「それより当学校では魔女狩りが大流行なんだ」に話持ってける古賀新一やっぱ天才だろ。
前作以上に原作を私物化してるし、時代錯誤も甚だしい描写の連続なのに何故か泣けた。孤独だった前作との対比、終盤の大胆な脚色がラストの逃避行に回収されていく構成、秀逸すぎる…。
序盤のアクションだけはカット割がやたらとダイナミックで目を惹くが、設定は適当で全体的に雰囲気はユルすぎ、シリアスな話やっててもイマイチ緊張感ないのがダメなとこではある。
エロい映画すぎる…。しかも終盤の展開で一気に切なさ畳みかけてくる。生理や男社会の辛さもそうだが、いきなり別人として暮らさなきゃいけないことの恐怖感がきちんと描かれてて好き。
一応真面目なバットマン映画で巨大ロボvs怪獣が見れるのゴキゲンすぎるだろ。ダミアンが謙虚な新米ヒーローとして描かれてたのは変すぎて笑えた。先輩面するグリーンアロー面白い。
次から次へとほとんどアクションシーンだけで1時間20分だから凄い映画ではある。ソロモン・グランディをやたらと推してるけど、ジョーカーにキスされて赤面はやりすぎ感あった。
動物系ヴィランが大集合ってコンセプトの薄っぺらさはいかにもお祭り映画な気がしてまあまあ愉快。チーターとキラークロックってなかなかレアな組み合わせが見れるのが良かった。
最初と最後のカットの美しさがヤバいのよ。ガチで神が降臨してる。たったの10分近くで終わるんで、処刑されるまでの流れは何とも呆気ない。
ベッソンのジャンヌ解釈は非常に狂気的で残酷。それが美しかった。「野原に剣が…」の件を何回もやるのが大好き。演出自体はバカらしいようで終盤の展開の真理をついた名シーン。
不穏な描写に常に「殺す」の選択肢がチラつく気味悪さ。洗練された映画的演出、荒唐無稽な設定なのに、日常と地続きとしか思えない…。割と真面目に包丁の危険性を訴える啓蒙映画。
喜劇として良く出来ていた前作と比べて悲劇的すぎる。哀れな男を哀れなまま終わらせた点で意義はある話だと思ったし、結果的にジョーカーの格は上がった気がするので個人的にはアリ寄り。
最高じゃん…。ライティングは極まりすぎだし、ホアキンの演技はマジで神。話はずっと鬱屈としてるのに、人を殺した後の妙な清々しさだけが真実のように映るのがじわじわ来る。
いつものキャストであの名作をアニメ化!という夢のような企画。ラストだけで何十回と見返せる。ボランド画の再現度も高い。前半も後半関係なしにアザレロの新作と思って観ればまあ…。
死者への冒涜、狂ったSMを通して生のエネルギーが迸ってる。仲指P子の叫びは笑えるようでめちゃめちゃ切実だし、観念絵夢との揉み合いはさながら怪獣映画の様相。ラストは唖然。
美麗な背景作画を堪能するためだけの何の意味もないロングショットとか超贅沢。周辺キャラが何やってるのか具体性も皆無だし、画だけ豪華で話全くエンタメ然としてないのが凄すぎる。
前半のダイジェスト感は凄まじいが、ちゃんと押さえるべき見せ場は押さえてて感動。途中まで衣の存在が完全にホラー化してるので、孤独に手を差し伸べるエンディングがより響くんだな…。