イチロヲ

ザッツ・ロマンポルノ 女神たちの微笑みのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
日活ロマンポルノの過去作から、選りすぐりのシーンを再編集してある、最後の上映作品。1988年6月11日公開の本作をもって、プログラム・ピクチャーとしてのロマンポルノはひとまずの休止となる。

かつて人気ラジオ番組「パック・イン・ミュージック」で、ロマンポルノを紹介していた林美雄がナレーションで参加。再編集の映像を垂れ流しにしているわけではなく、その時代に咲き乱れた女優たちを順番に紹介していく構成になっている。

女優に焦点を当てているため、各作品のドラマ部分を追うことは不可能。だが、各作品からインパクトのあるシーンを列挙しているため、鑑賞済みの場合はその作品の熱量を再確認、未鑑賞の場合は新鮮な衝撃を味わうことができる。

ロマンポルノで主演を務めた女優たちの名前がズラッと連なるエンドロールが圧巻。美しいヌードと迫真の演技を提供してくれた女優たちに敬意を表しながら、画面の前で「ありがたやー」と手を合わせるべし。
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