レビューを書くのが遅くなってしまいましたが
2017年最後に鑑賞した映画は本作でした
というか、この作品を最後にしたら最高やなと思って
他の作品を観るのを止めました
ほっこり人情
カウリスマキの新作を映画館で観られる幸せ
完成された世界観
カウリスマキの作品には
人間の善性への信頼と
弱者に対する暖かい眼差しと
ロックンロールがある
ひいては反骨精神、体制批判もあるのだけれど
それでも彼は彼自身の映画が世界を変えられるとは決して思っていなくて
そんなある種のニヒリズムをユーモアで包み込んで
何ならちょっとはぐらかしているような感じが
何とも言えない作品の愛らしさに繋がっているように思えます
特に前作『ル・アーヴルの靴みがき』から本作を含めての難民三部作は
今のところ本当に素晴らしい
三部作を完結するにはあともう1作品撮らねばならんのだけど
引退宣言もしているものだから
いちファンとしてはそこがドギマギ
