まつとも

名もなき野良犬の輪舞のまつとものネタバレレビュー・内容・結末

名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

再視聴。
最初に見た時よりしっくりきて驚いた。

現在と過去を行ったり来たりする間に効果的に伏線回収していくのがお見事。あらゆる事実を重ねた上で、台詞よりも、二人が表情で魅せてくれるので猜疑心の乱高下にこちらも気持ちをかき乱されながら見守った。
「新しき世界」観てこのジャンルにずっと沼ってる身としては、ジェホからの持ちかけに対するヒョンスの告白には、そこぶっちゃけてしまうのかという、一旦今までの全部ひっくり返された感があって一層面白くなったと思う。
こいつには敵わないな、って人に惚れるよね。ジェホも。ピョンガプもジェホと同様に。全てわかってて受け入れたし、全部晒したけど絶対に許せない過ちによって二人が結びつけられてるのが切ない。
赤いオープンカー、浜辺の花火とか、久々の現場カチコミ、二人で一緒にいる人生が始まった時から眩しい光景が詰まってて、私が走馬燈を見せられてる気分。ラストカットのあの表情。至近距離で目に焼き付くだろうし愛と憎しみとが体温から充分伝わったと思う。
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