名もなき野良犬の輪舞の作品情報・感想・評価

「名もなき野良犬の輪舞」に投稿された感想・評価

冒頭の会話シーンから突然"アレ"になるのは結構シビれた。こういうことしても韓国映画だから自然に「さすが」だと言える。
その会話もしっかり伏線になっててラストも実は言葉にはしてないけど回収してる所がまた「さすが」だった。


ただ、潜入までさせて得られるメリットが少し薄かったのが一番の残念ポイント。
だってリスク高すぎるでしょ(笑)
それ以外はストーリー的に普通に面白い。
なかなかの技あり役者が
沢山出てますし
スピード感もバィオレンス感も
なかなか。

ありがちな刑務所描写(苦笑)
だし韓国作品の旨さがリズムよく
きます。

ソル・ギョング先輩の
役によっての人物像や
顔まで違っちゃう感じ。

すごいなぁ…内野さんに似てるんだけど(^_^*)
この、役によっての落差は
やっぱギョング先輩のスゴさを
満喫出来る。

今回それにもまして驚きは
イム・シワンくん。

アイドル俳優くらいの軽い認識
だったけど…
ギョング先輩と渡り歩いてて
顔も少し洗練されて(^_^*)
熱演でした。なんとも言えない
憂いがあってなかなかいい。

そして密かに応援している
次世代の脇役、
ムン・ジユンくん。
ギョング先輩と共に実直な弟分を
演じてて、出てる時間も長くて
嬉しかった。

日本の刑務所はどうなんだろう…
韓国はいつも刑務所までも
自由な感じ(苦笑)

私は油が茹るだけで
とても苦手なんで(^_^*))
もうそれだけで怖い。
ジョング先輩の静かだけど
猟奇に満ちた怒・バィオレンスが
スゲーですわ。

彼の独特の笑い方。
つられるけどある意味怖い。
人物像の構築の仕方が
やっぱ素敵です。

話の内容はちょっとご都合主義な
部分があるし、監督が頑張って欲張ってるから(苦笑)

ありがちなパターンもあり
中弛みが無い訳ではないので長く感じました。

でも
演者のチカラで
人が人に好意を寄せて
惹かれるという事の意味とか
ちょっと考えてしまいました。

このレビューはネタバレを含みます

コメディ要素のあるノワール。
じゅうぶん面白かったが、「新しき世界」には個人的に遥かに劣るので。

超個人的見解だが、ラストにいくに連れ、ジェホも実はずっと昔警察だったのでは?と思った。

ずっと人を信じてないとか、「何だろうな〜この人生」みたいなセリフとか、「お前は俺みたいになるなよ」とか…
大した確証ないけど、そう考えながらラストを観てたら勝手にこの映画に深みが増した。
岡本歩

岡本歩の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

韓国きっての演技派ソル・ギョング様の出演作なので、これも怖い怖い観たいような観たくないような...と、見はじめたら、やっぱりおっかねえ映画でした。韓国映画は主役だろうと、善人だろうが、容赦無く救いの無い時はものすごく救いの無さを突きつける、ある意味現実的な作風と言いますか...

誰も信じないが、ヤクザな場所で生き抜いてきたギョング様はぶち込まれた刑務所で潜入捜査官のイム・シワンちゃんととある事件から仲良くなります。イムくんは韓流アイドルですから、こんな綺麗な顔の子が刑務所に来たら、別の意味で狙われると思うんですが、堂々とやんちゃしてギョングさんもたいそうお気にめしてしまうわけです。お互い騙し合いみたいなことが始まってくんですが、国家権力もヤクザも対して変わらん、状況状況で極悪非道なことをして来ます。イムくんの唯一信じる母親が事件に巻き込まれ、正義の道を見失うイムくん、信じる者がなく生きて行く虚しさから心から信じられるバディが欲しかったでギョング様。二人の男の哀しみの戦いのラストは...

韓国の俳優さんはアイドルだろうとレベルが高過ぎます。イムくんが鬼の化身となってく様は最後ギョング様より鬼気迫るものがありました。美しい男の代名詞ウォンビンの「アジョシ」もやばかったですけど、汚れ役も何のその、アクションも超一流...この昔香港映画の代名詞だったギャングものも今や韓国のオハコになりつつ...けど、どっかおちゃらけやセンチメンタルなてっぱんが香港映画にはあった気がしますけど、韓国のこのあたりのギャングものは徹底的に救いません。
アイコ

アイコの感想・評価

3.8
設定とか世界観は名作『新しき世界』に少し似てる潜入捜査モノ。
新しき世界には及ばないけど久しぶりに見応えがあって面白い韓国映画に出会えた!


韓国ノワールを観過ぎて耐性出来ちゃったのか思ってたより全然グロくないけどちゃんとリアリティがあるから良い。
グロくはないけど韓国映画独特の非情さは健在。でも空気感とかは有名どころの韓国ノワール作品とは違ってそこまでどんより重くはないところも新鮮。


よく分からん笑い?をぶち込んで来られてやや空気を乱されて白けるのってあたし的韓国映画あるあるやけどコミカルで普通に笑えるレベルなとこも良し。


配役も絶妙でいいし観終わってミョーにすっきり。
個人的に最近韓国映画の質下がって来たなーって思ってたからやや安心。
とは言え名作っていうレベルでもなく良作。


てかジェホ役の俳優さんがoasisの俳優さんって全然気付かず!!
相変わらず完璧って言っていいなりきりっぷりでした。
タイトルだけでレンタルしたんだけど、眠気もあってかイマイチ内容が入らなくて、他の人のレビュー見ると良さそうなのでまたいつか観ます。
『新しき世界』と似たよーな感じなんだけど、いやークソ素晴らしい&かっくいい!

ノリノリな演出で揚げておいてからのドーンと落とす、堕ちるやつはどこまでも堕ちていくという容赦の無さはさすが韓国ノワール

冒頭、チョン主任がタバコ吸ってるシーンのカット割り。タバコ吸う"だけ"なのにクソかっこいい
そしてキャビアでタバコもみ消すという演出

タイトルが二度出るんだけど、その出し方。憎いね
ryo

ryoの感想・評価

4.1
韓国ノワールには珍しく前半は明るくバイオレンス描写少なめ。笑っている兄貴で始まり、泣いている弟で終わる。美しい音楽と行き場のない哀しみが余韻として残り切ない。ソルギョング演技上手くてめっちゃいい!やっぱり韓国映画の雰囲気好きで定期的に見たくなるなー
情報の出し入れの巧みさで観客のテンションをコントロール。
しれっと潜入捜査だとわからせるタイミングは絶妙だなと思った。その後も立て続けに伏線らしきショットの連続で的を絞らせない。
ただコリアンネオノワールとしては物足りない感はあった。
鉄パイプや手斧でワァーって戦うお馴染みの様式美もバックボーンが整ってないから浮いてて、いや銃使えよって真顔になる。
Hikaaaru

Hikaaaruの感想・評価

3.8
ジェホを演じた俳優さんの演技がすごい。
独特な笑い声が耳について離れない。いつも笑ってるのに怖い。いや、いつも笑ってるから怖いんだ。
こいつ尋常じゃないな、敵にまわしたら終わりだなって感じのオーラがすごかった。
しかし時折見せる切ない表情に、信じられるひとがいない孤独感、人生への疲労感が見え、人間らしさを感じられるときもあった。その演じ分けが素晴らしい。

ヒョンスの最後は切なかった。
信じてた人に裏切られることほど残酷なことはない。
たしかにひとは心の奥底で何を考えてるかわからないので簡単に信じちゃいけないという教訓になった。
でも、ヒョンスがジェホに示した信頼によって二人の間に絆が生まれたように、ひとを信じないと築けないものがあるということも教えてくれた。
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