ストロング

すばらしき映画音楽たちのストロングのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
5.0
音楽は実体のない唯一の芸術
映画音楽のルールは1つ
・ルールがない
意識していなくても、映画の印象は音楽に左右されてる音楽がダメならどんな映画も台無しだ。

今までみたどんな映画よりも勉強になった。

試行錯誤しながら音楽を見つけるのは楽しい。音楽次第で映画のメッセージ性が変わる。

映画館完成当初は音楽で騒音を誤魔化してた。

1933年のキングコングが転換期
作り物から音楽が入ることで雰囲気が変わった

会話を音楽で表現。

作曲家たちの常に恐怖心と戦ってるって感じがヒシヒシと伝わってくる。現場の声を聞けるってすごい作品だなって思う。

シンプルなフレーズを色いろんなイメージではアレンジする。

音楽は展開をつかむ上で大事なアシストをしてくれる。クライマックスに壮大なアレンジで流れる頃には観客の耳に馴染んでる。そこに向けて組み立てる。

映画が発展するにつれ、ジャズを取り入れてモダンなものになった。バレエ音楽も

「007」
映画音楽にバンドという選択肢を与えた。
スパイ映画の中に007の影響を受けてないものはない。

ギターの音を西部劇に当てはめた。
50〜60年経っても変わらない

ハーマンの
「めまい」のテーマは映画音楽の完璧な手本と言っていい。曲自体がミステリアスで、悪い予感を抱かせ、終わりな狂気を感じさせる。それがヒッチコックの作品と相性抜群だった。

「サイコ」のテーマもそうで音楽がないとさほど怖いシーンではない。
あんな音楽は映画以外では耳障りだ。

おもちゃのピアノを使うときもあるんだな

間違った方法なんてない。
正しくなるまで試すんだ

「マッドマックス」では7ヶ月作曲に費やした。さまざまな打楽器を試しまくった。

自分で鳥肌が立つくらいの音楽じゃないとダメなんだ。自分にガツンと響く曲じゃないと。他の人を感動させられない。

軍隊を鼓舞したり、涙を誘ったり、映画は音楽を加えることで観客の感情を高ぶらせ、記憶に残すことができる。

「タイタンズを忘れない」の音楽は作品のためだけに作った。その曲を聴いた時に特別な思いが蘇る。そしてオバマ大統領の勝利演説の時に「タイタンズを忘れない」が爆音でかかった。新大統領を目指す上であの曲を彼は選んだ。

「カールじいさんの空飛ぶ家」の幸せな結婚生活という曲は目線を音楽で誘導されている。それのお手本。つまり音楽がシーンにおける目の動きを掌ってる。

70年代初頭とから映画音楽に革命が起きた。その1つがオーケストラからの解放。
原始的音楽が取り入れられたり、フォークソングや、シンプルな音楽が好まれた。

ゴールドスミスからジョン・ウィリアムズ!
ジョン・ウィリアムズは「ジョーズ」で全てを変えた。彼は音を正確な位置に配置できる。そして「スターウォーズ」
映画館を出る頃にはテーマが頭に染み付く、ジョンウィリアムズあってこその映画。映画界がひっくり返った。
善と悪を音楽で表現するお手本となった。
70年代は間違いなくウィリアムズの時代
スーパーマンやインディ・ジョーンズ、ETもそう。音楽で音楽を包みこむ感じ。
映画の主役を音楽に置いたETの自転車飛行シーン。ETのラストはすごい味がある音楽。
ジョン・ウィリアムズとスピルバーグはまじで天才だと思った。

「ジュラシックパーク」は音楽が完成した時に永遠に残るものだと確信した。

アビイ・ロードでてきたの嬉しい
アビイロードのスタジオは、ビートルズが使用して、スターウォーズの時にも、ロードオブザリングの時にも、ミッションインポッシブルの時も、オーケストラの演奏として使われた。

収録する街やスタジオで音が変わる
ロンドンでは柔らかい音色に
ロサンゼルスでは力強い音色に

スタジオミュージシャンは楽譜を初見で演奏する。何日練習したか監督に聞かれて、一度もしてないと答えると、監督が驚くことが多い。

自分「えっ、まじですごいやん!!むりむり笑笑」

「アルマゲドン」の撮影では、期限までの日数を刻む時計を渡された。締め切りが恐怖だった笑
いや怖すぎ笑

収録には費用がかかるから、多くは行えない。

70年代後半からシンセサイザーの登場、パンクロックが流行る

エルフマン
壮大なオーケストラから現代音楽へ
ティムバートンのシザーハンズ
バットマンで才能開花

そして大好きなトーマス・ニューマン!!
絶妙な危うさ、頑張りすぎてないところが、特徴で味がある。
「ショーシャンクの空に」
マリンバを使用した「アメリカン・ビューティー」
ピアノソロの頂点を極めたトーマス・ニューマン。

ハンス・ジマー
「グラディエーター」ではオーケストラと女性の歌声が華麗なマッチをしめした。
麦畑と手だけの映像が意味を持ち、より詩的になり広がりが生まれた。曲が感動を増した。彼は革命児。弦楽器をギターのようにつかってリズムを刻ませた。
そして史上初の試みで生まれたのが「パイレーツオブカリビアン」
「ダークナイト」では、オーケストラと電子音楽の境目を消したことで、どこで切り替わったのかわからなくした。弦楽器よフレーズの反復はジマーの定番!!
ハンス・ジマーは伝説もなって、今も進み続けている。「インセンプション」のラストシーンは技あり一本!!
サンタモニカにスタジオあるんやな笑

トレント・レズナー
電子音楽系ミュージシャンが新時代を
映画音楽の大きな転換期
「ソーシャルネットワーク」ではピアノのメロディに心を乱される。人間臭いが精巧で心の闇を感じる。
音楽次第では映画の温度みたいなものや、観客のうける印象が変わる。
より大胆な実験が許され、映画音楽とは無縁だと思ってた人々を起用できるほど、テクノロジーが進歩した。

ある特定の楽器の音量いじくるだけで、印象変わるんだな。トランスフォーマーのホルンとか

ラストアベンジャーズなの興奮で仕方ない!!!

映画音楽の担い手は日常的にオーケストラを使ってる最後の人種で、オーケストラが消滅すれば、文化に大きな亀裂が入ることになるだろう。人類にとって大きな損失になる。

恐怖で妄想にかられたり、死ぬほど悩むこともあるが、辞める気はしない。
ジマーの言葉だから深すぎる。

ジェームズ・キャメロンが、ジェームズ・ホーナーと作ったタイタニックのMy Heart Will Go Onの誕生秘話を最後流してくれるの本当素敵。
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