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すばらしき映画音楽たちのharukaのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
4.0
芸術に携わる人たちの才能と矜持に本作中でも何度か鳥肌が立った。何よりも全員、まず第一に心から音楽を愛していることがものすごく伝わってくる。「音楽は唯一形のない芸術」だが、ひとつの道として映画を媒介とすることでしっかりと歴史を紡いでいた。作曲家だけでなくスタジオミュージシャンなども取り上げられていて良かった。
数多の分野のプロが各方面からそれぞれの人生を懸けて培った技でベストを尽くして一本の映画が出来ているかと思うと本当にかけがえのない芸術の集大成だなあと思う。
「自分が死んでも映画はこの世に残る」とブライアン・タイラーが言っていたけれど、今までよく悪役とかが言う「歴史に名を残したい」みたいな気持ちが全然分からなかったけど今回は確かに、そんな素晴らしいものに自分の名が連なって世に遺っていったらなんて素晴らしいことなんだろうと心から思った。
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