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すばらしき映画音楽たちのFHTのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
4.5
この作品を観て、私達は "映画に感動をしているのではなく、音楽に感動しているのではないか" と感じさせてくれるドキュメンタリー作品。

映画の歴史は無声映画から始まり、その頃は"映写機の音をかき消す目的"としてオルガン奏者がスクリーン前に置かれ映画と音楽との関係性がスタートする。

この始まりは知らなかったのでとても驚いた。

新しい発見をしてからの発展する歴史が面白い。

オーケストラが用いられた初の作品がキングコング。 ここから大きく映画音楽が発展していく。

音を当てる作曲者の感じるイメージと映画を撮った監督の感じるイメージを擦り合わせる作業がいかに大事か。そこでお互い尊敬しあえる関係性ができたり。

作曲者は曲のイメージをよりイメージ通りに表現してもらう為に指揮をとる事が多かったが、いつしか監督と寄り添い合う位置で確認をする方向にシフトしていったり。


アベンジャーズの音楽担当した方が実際劇場に立ち寄り、スクリーンを観ている観客を視察する事をしていた。
そしてその後トイレにこもり、お客さんの反応を聞く事をしていた。
鼻歌が聴こえてきたら、これで良かったと思えるそう。

答えがないからこそ、そこに楽しさがあり、難しさがある。そしてやり甲斐がある。


僕も一度映画の楽曲提供をした事があるが、やはり作品となって出来上がり実際に映画館で観ると本当に感動する。
とても貴重な体験でした。
また面白い事できたらいいなー。
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