スタンドアップ・コメディでありながら心にグッとくる。誰かを弄ったり自虐を言ったりというのも面白いけど、こういう形で人を笑わしたりホロリとさせるのはすごいなと思う。
ちょいと複雑な親子関係、根深い人種差別、アイデンティティの確立の難しさ。そして本当の意味でのアメリカンドリームとは何なのか。立ち向かう勇気と赦す心、そして何より誇りを持つべきだと僕らに訴えかけてくる。彼だからこそ話せる内容でありながら、国や人種関係なく心打たれるものがある。しかも、これだけのことを伝えながらちゃんと笑えるのだから凄まじい。
僕はスタンドアップコメディに詳しいわけじゃないけど、このジャンルの最先端を観た気がする。笑いも時代とともに変化していっているのだなと実感。ただその場で笑ってスッキリというのではなく、色んな余韻が残り続ける作品。
ただ早口すぎて字幕すらも追いつけてない部分も。字幕なしで楽しめるようになりたい…
