しばいぬたろう

ビッグのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ビッグ(1988年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ビッグ』('88)
Big / アメリカ合衆国 / 英語

トム・ハンクス主演で、子供が魔法で大人になってしまう物語。
子供ならではの発想で、おもちゃ会社にて次々企画を持ち込んでいき、一気にエリート社員へ。
そんな彼を狙う女性は、一生懸命誘惑するものの全く通じない。

本作で有名なシーンといえば、床の広がるピアノを社長と連弾するシーン。
個人的にはやはり最後のシーンで、子供の姿になった主人公はダボダボの服を着てトボトボ歩いていく後ろ姿を、女性が見つめているシーンだ。

子供心に溢れており、クスっと笑えるシーンも満載。
『フック』のように、大人が子供心に戻って楽しめるファンタジー作品。
移動遊園地の怖い占い機といえばホラー作品のあるある要素なのだが、本作は怖い要素なんて一つもなく、しっかりファンタジー作品だった。

主人公の友人を演じたのは、『ミクロキッズ』の隣人の意地悪な弟。
本作ではトム・ハンクスと並んでも違和感のない、良い友人を公演しておりました。

ヒロインの女性も戸惑ったり、誘惑したりする表情は普通に可愛かった。
トム・ハンクスは流石で、わざとらしくない自然な子供を演じている。
いるいる、こういうアメリカ人の子供、というところ。
悪さをするときのおっかなびっくり感も良かった。

徐々に大人に染まっていく主人公は、子供心を忘れていき、友人も離れていく。
早く大人になりたい子供時代だが、大人になるとやはり少年時代の大切さに気付かされる、という描き方がとてもお洒落でした。
しばいぬたろう

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