垂直落下式サミング

ランドシャーク / 丘ジョーズの逆襲の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.0
浜辺でひとり日光浴をしていた水着ギャルが惨殺される俗の極まったシーンのあと、ビーチを飛び立って日の光の乱反射する水面を飛んでいくような映像に切り替わると、「おお、なんかいい映画みてんなー。」と誤魔化されてしまう。海と空撮は相性がいい。
監督のマーク・ポロニアさんは、Z級サメ界隈では名の知れた人とのこと。ヒロインのムチムチ加減は毎回いいよね。オンナの趣味はあう感じだから、わりと見続けられている。効果音として矢追純一のU.F.O.スペシャルのシングルが使われていてビックリ!
さてさて、陸海喰うの歩くサメちゃん丘ジョーズとはいかに!原点にして頂点ジョーズのセオリーに則って、その全貌をなかなかみせないけれど、中盤まで引っ張るほどのもんじゃないよな、あんなもん。
プールで浮き輪にのったカップルがやられるところは、すごいシュールでなにが起こったのかわからなかった。あんなにでかいものが近づいてくるのに気付かなかったってコトー?んなわけあるかい。
しかしながら、丘ジョーズはステルス性能高めなので、ラジコンのコントローラーみたいなサメ探知機で探し回らないと捕まえられないのだ。サイズ感も、場面によって全然ちがう。子犬くらいで跳びついてきたり、海のなかからドでかい背鰭がドーンしたり!
確かに、見通しのいい野っぱらであんなに巨大なのを見失うとか、あり得ないもん。身体も伸縮自在じゃなきゃ説明つかないよ。そんな説明あったっけか?ノリでみてたからわかんないけど。髭の男の人がサメ人間になってしまうところも、ワケわかんなすぎて、やばい。
ただのサメが陸にあがって、これが丘ジョーズだ!っていわれましてもね…。フランケンジョーズの造形って、一応は陸にあがることに説得力があったし、デザインも唯一無二でヤバかったんだな。
手足のあるサメというと、遊戯王カードの「黒き人喰い鮫」を思い出す。記念すべき遊戯王初の三体融合モンスター(青眼の究極竜が初だと思ってた)で、融合と素材でカードを4枚消費するのにそれに見合った攻撃力はなく、斧を装備した下級戦士に殴り殺されてしまうのが初期ブースターシリーズクオリティー。
なお、融合素材となる3体のモンスターは、いずれも第1期の初登場から一度も再録されていない希少なモンスターばかり。メルカリで売れるかも。サメは「簡易融合」登場で需要が高まったことでトーナメントパックで再録されて、主にお手軽生け贄要員としての運用がメインである。サイドラデッキでヴォルカザウルス出すのによく使ってた。