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トロイのdjangoのレビュー・感想・評価

トロイ(2004年製作の映画)
5.0
トロイ戦争前夜からトロイ滅亡とアキレス死亡までを描く歴史大作。
ナレーションは車やガンダムの名前にされて有名なオデッセイさん。
彼は生き残ることで有名なので、なんか知ってる風な語り口でラスト締め括る台詞はオデッセイさんしかあり得ないわけですね。
マット・デイモン主演の『オデッセイ』観た?
ガンダムの世界だと妻の方が有名なオデッセイさん。
『閃光のハサウェイ』が楽しみだ。

さて、本作は、いきなり寝とりから始まる。
トロイの王子がギリシャのスパルタという国の王妃を寝取ってトロイに連れて来ちゃうわけなんですね。
トロイとスパルタの和平の宴でのことだったのでスパルタの国王は、激おこぷんぷんペガサス流星拳。
ギリシャとトロイは戦争になるわけです。
そんなこんなで、なんと、2時間40分もある映画なんだけど、楽しく観れました。

英雄や、名も無き兵士、王族達が殺し合う様を眺めて楽しむという行為は、昔は神にのみ許された享楽だったわけで、それを自宅でお手軽に楽しめるなんて、最高以外にないですよ。

このどちらの視点でも観れるわけだが、主要人物のほとんどが死ぬので、どっちでもいいかな。
どこか無常な感じがあって、日本人好みかもしれない。
アキレスとヘクトルの一騎討ちは映画の最大の見せ場だ。
昔、DVDを持っていたので解説で見たのだが、ブラッド・ピットはアキレスの剣捌きにスポーツの動きを取り入れたんだ。確か、バレーかバドミントンかなんかだったな。
彼は、とてもストイックで、アキレスを演じるうえで十分なトレーニングを自らに課したんだ。
映画でも、それはなかなか生きていた。

戦いの駆け引きも面白かったし、その中での人間ドラマ、やってはいけないことを敢えてやってしまう。
人の業が喜劇でもあるし、悲劇でもあるし、どちら側にも受け取れて良かった。

トロイ側の神官が戦いについて、滅茶適当なアドバイスを王にしていて笑える。
期待を裏切らない宗教クオリティ。
パズルが悪い方悪い方に繋がっていくのが面白い。
歴史のIFに思いを馳せつつ、余韻を楽しんでいるところ。

歴史物はちょっと古くなっても、そもそも古臭いものなんだからいいや。
って思えるからいい。
今日観て、昔と変わらず楽しめた。
知識が増えたから、昔よりも楽しめたかな。
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